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起業家

スティーブ・ジョブズ

経歴

プレゼンテーションに臨むジョブズ

1976年、ジョブズは友人のスティーブ・ウォズニアックが自作したマイクロコンピュータ「Apple I」を販売するために起業することを決意し、同年4月1日にウォズニアックおよびロナルド・ウェイン(英語版)と共同で「アップルコンピュータ・カンパニー」を創業した[5][6][7]。アップルコンピュータ(以下アップル)が1977年に発売した「Apple II」は商業的な大成功を収め[8][9]、パーソナルコンピュータという概念を世間一般に浸透させた[10]。アップルはシリコンバレーを代表する企業に急成長を遂げ、ジョブズは1980年12月のアップルIPO時に2億5,600万ドルもの個人資産を手にし[11]、1982年2月には『タイム』誌の表紙を飾るなど若くして著名な起業家となった[12]。

その後、ジョブズは先進的なGUIやマウスを持つコンピュータ「Macintosh(マッキントッシュ)」の開発を主導した[13][14]。1984年に発表されたMacintoshはマスコミから絶賛され当初は売れ行きも良く、ジョブズの名声を高めたが、数カ月後には深刻な販売不振に陥り、アップル社内でのジョブズの地位を危ういものにした[15][16]。1985年5月、ジョブズはCEOのジョン・スカリーによって全ての業務から解任されて閑職へと追いやられ、同年9月にはアップルを去った[17][16]。

アップル退職後、ジョブズはルーカスフィルムのコンピュータ・アニメーション部門を買収して、ピクサー・アニメーション・スタジオを設立した。また、自ら創立したNeXT Computerで、NeXTワークステーション(NeXTcube, NeXTstation)とオペレーティングシステム(OS)NEXTSTEPを開発した。

1996年、業績不振に陥っていたアップル社にNeXTを売却すると同時に復帰、1997年には、i CEO(暫定CEO、Interim CEOの略)となる。同年には、不倶戴天のライバルとさえされていたマイクロソフトとの提携と、同社からの支援を得ることに成功し、また社内ではリストラを進めてアップル社の業績を向上させた。